ものすごく唐突ですが、私は今、今までの人生で一番楽しいです。人生史上最高だぜ♪だって、大好きな仲間や先輩方と一緒に全力で演劇に向き合えているんですよ!
申し遅れました。私は2年代の海野紗千子です。
私が早稲田演劇に入ろうと思ったのは、高校の演劇部に対して未練があったからです。部活では、役者をやったり衣装を縫ったりして何度かコンクールや文化祭で上演に携わりました。もちろん、楽しいくないことはなかったです。けれど雰囲気があまり良くなく、上の代がいなくなると退部や休部が相次ぎ、私は取り残されました。同じ地区の人数が少ない他の学校と合同で打つはずだった公演も新型コロナウイルスの流行が始まったのに伴って飛んでしまいました。もっと演劇をしたかった。もう少しいろんな役やりたかった。本格的な衣装作ってみたかった。台本だって書いてみたかった。そして何より、部活の友達と、しっかりした仲間意識を持ちたかった。
やり場のないその未練が向かった先は、受験です。親からは地元の国立大学を進められましたが、私はそれを押しのけて、早稲田を目指すことにしました。早稲田大学は、他の大学では類を見ない程学生演劇が盛んなのです。(当時の私にはその発想がなかったですが、インカレ生もたくさんいます!)
勉強、勉強、勉強(寝起きにこっそり台本の構想を練っていたことは内緒です)の日々を経て晴れて早稲田に合格した私は、いろんな演劇サークルを見て回りました。どのサークルもそれぞれに魅力がありましたが、その中でてあとろを選んだ理由はいくつかあります。一つは、新訓はやりたい、けれど過酷なのは嫌だ、ということです。他団体の新訓の中には、私の主観から見て過酷だと思うようなものもありました。(もちろん、それが合う人もいるとは思いますよ)けれど、私たちが入団した時のてあとろの新訓は、全力だけど過酷とは違う、という印象だったのです。(多分今年もそうだと思います。全力度合いは増していると思うけど。ぜひ、ワークショップを通して皆さん自身の目で確かめてください!)そのバランスが、私にあっていると思ったのです。
もう一つは当時新人担当だったしずさん、奥山さんとzoomでお会いして、直感的に感じたのです。うまく言葉にできないけれど、この先輩方が付いてくださるなら、きっとうまくやっていける。
結果は、大正解でした。新訓は過酷ではないと書きましたが、決して楽なわけでもありません。同期とたくさん話し合い、支えあうことによってはじめてやりごたえを感じられ、乗り越えられる。そんな感じの新訓だったのです。私の中には確かな充実感がありました。そして、個性を見つけ出し、上手くいかないときには一緒に考えてくださった新人担当のお二人(当時)。褒めるばかりでなく、時には厳しい言葉もいただきました。けれど、その厳しい言葉も、何故だかスッと入ってくる。その言葉があったからこそ、今の私があります。何故高校の時うまくいかなかったかも、その言葉のおかげでなんとなくわかった気がします。
試演会の時の初めての小屋入りでは、同期の一人が「○○(私の本名)にはマイペースでいてほしい」と言ってくれたのをすごく鮮明に覚えています。そんなふうに言ってくれたのは、たぶんあなたが初めてです。初めて、ありのままを肯定してもらえた感じがしました。いつもあなたには精神的に支えられています。ありがとう。また、小屋入りを締めくくる大入りも感動的でした。大入りでは、公演の主宰が全員に対してお礼や誉め言葉を書いた大入り袋というものをくれます。このメッセージがいつもとても素敵なのです。そして、その中に入っている5円玉を交換して今後もご縁があるようにと願掛けをします。その中で公演関係者の方とたくさんお話しするのですが、その雰囲気がとても暖かいのです。試演会の小屋入りは、人の温かさに感動した、人生で初めての出来事かもしれません。
長くなってしまったのでまとめます。てあとろにいるのは、あなたの個性を認めて、全力で向き合ってくれる人たちばかりです。私にとって、ここで今得ているご縁は人生で一番濃いものです。今入団を考えてくれた入る皆さんも、てあとろに来れば、きっと人生をいい方に変えてくれる仲間との出会いがあります。だからぜひ来てください。私たちは、皆さんとの出会いを心から待ち望んでいます。
(以下、写真の解説)
本番や照明・音響込みの通しのまえには、アップというのがあります。みんながそれぞれ好きな曲を持ち寄り、それを聞きながらみんなでテンションを上げるのです。この選曲がとても個性豊かで素敵なのです。写真はいい感じに盛り上がった王道のものを入れておきました。(今年度の新歓公演、「ゴールデン・ルーキー」の時のものです。)真ん中に立っているのは私ではないですが。本当はもう1枚写真入れたかったです。私がエルサになり切ってLet it goを歌いながら氷の階段を作るところとかね。
スポンサーサイト
http://teatro537.blog49.fc2.com/tb.php/1104-80a54e9e
トラックバック
コメントの投稿