どうも。初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもお世話になっております。劇団てあとろ50’ 2年代の松尾安治です。よろしくお願いします。
新歓公演「アクガレ」、ついに明日から本番です!いやー、速いですね。今回の稽古は3月の終わり頃から本格始動したのですが、体感だと1週間くらいです(笑)。個人的な話になりますが、役者として舞台に立つのは今年初なので、今まで以上に楽しみながら、気合いを入れて頑張っています!
そんな僕が今回演じるのは、この春から大学生になった1年生の皆様、特に進学とともに上京したという方ならきっと共感してもらえる、そんな役です。この季節にもぴったりの温かい作品となっていますので、皆様是非お越しください!ご予約受付は公演前日までとなりますので、お早めにどうぞ!(予約はこちら→ https://ticket.corich.jp/apply/257033/012/ )
さて、突然ですがクイズです。デデン!!
Q.このブログリレーではこれまで様々な裏方セクションが紹介されてきました。音響、照明、舞台美術、制作、など…。しかし、まだ紹介されていない重要なセクションがもう1つあります。それは一体何でしょうか?
チッチッチッ……。
タイムアップ!!
正解は…「舞台監督」でした!!
…と言っても、「何それ?何してる人なの?」という方もいると思います。確かにお客さんの目に触れる活動が少ないので、分かりにくいかもしれません。ですが、実際には公演を行うにあたって絶対に欠かせない重要な仕事をしているのです。というわけでここからは、舞台監督セクション所属の僕が、具体的な仕事内容について紹介していきたいと思います!
舞台監督の一番大きな仕事は、裏方の各セクションを統括し、小屋入り期間(会場で設営~リハーサル~本番~片付けまでを行う1週間)全体の動きを管理することです。中でも特に重要な役割があるのは「場当たり」です。場当たりでは、音響や照明の操作担当が劇中どのタイミングで音を入れたり照明を変化させたりするのかを、実際に役者の動きに合わせて操作して確認します。この時舞台監督はどこに操作のきっかけがあるかを全て把握し、「どのセリフからどのセリフまでやるか」「どの順番でやるか」など段取りを決め、全体の指示出し・進行役を務めます。ここでは限られた時間内で必要な箇所を全て確認するため、円滑な進行が求められます。そのため、全体をまとめる舞台監督の力量が存分に試されます。
他に重要な仕事といえば、仕込み・バラシです。てあとろは学生会館の地下の部屋(B202またはB203)を使い公演を行うことがほとんどで、小屋入りの度に部屋内で舞台と客席を自分たちの手で組み立て(仕込み)、終演後は片付け(バラシ)を行います。本番と同じ舞台で動きや裏方の確認を少しでも長く行うため、仕込みはなるべく早く終わらせることが求められます。また最終日の終演後はその日のうちに部屋を元の状態に戻す必要があるため、バラシも急ピッチで行われます。さらに各セクションの作業が同時並行で進むため、段取りを事前に確認しておかないと、場所が取られて予定通り作業ができないなど大変なことになります。そこで舞台監督は仕込み・バラシの前にそれぞれ各セクションと打ち合わせを行い、当日は全体の動きを把握しつつ危険がないか監視・指示だしをしています。また同時に、客席作りや暗幕吊り、裏パン(舞台裏の床に敷いて足音を吸収するマット)敷きや舞台上の掃除など、どのセクションの作業にも属さない雑務も担当します。
そして本番の際には舞台裏で待機し、全体の進行状況を確認しながら、トランシーバーで各セクションと開場・開演・終演・客出しなどのタイミングの連絡を取り合います。また役者の舞台裏での移動や衣装替えをサポートすることもあります。
ここまで読んで、「え、なんか地味じゃね?」って思ったそこのあなた!!
そうなんです!地味なんです!
でもこのような作業が放置されていたら、お客さんを迎えてお見せできるような公演はそもそも成立しません!!公演が計画通り実施される裏側には、目に見えないところでの多大なる努力があるのです!!
…すみません、少し取り乱しましたね。
つまり簡単にまとめると、他のセクションが演劇を作り上げる役割だとしたら、舞台監督はその演劇をお客さんに届けられる環境を作る役割なのです。いわば「縁の下の力持ち」と言えますね。今回の公演でも無事お客さんに劇を届けるため、舞台監督は頑張っています。僕も役者をしながら舞台監督補佐として作業に参加しています。見に来てくださった際には、役者・舞台美術・音響・照明・制作など目に見えるセクションだけではなく、是非裏側で頑張っている舞台監督のことも思い出してくれると嬉しいです。
何はともあれ、明日からは本番です!演劇を楽しみ、その楽しさが見ている方にも伝わるように全力で挑みます!「劇団てあとろ50’って楽しそうだな」と思っていただければ幸いです。皆様のご来場お待ちしております!
最後に改めて、新歓公演についての詳細です!↓
2023年度新歓公演情報
劇団てあとろ50’新歓公演
『アクガレ』
○主宰・脚本・演出○
小松千紘
〇日程〇
2023年
5月12日(金)17:00〜
5月13日(土)13:00〜/ 18:30〜
5月14日(日)11:00〜/ 15:30〜
全5ステージ
〇場所〇
早稲田大学学生会館B203
〇料金〇
無料(フリーカンパ制)
○ご予約○
https://ticket.corich.jp/apply/257033/012/
(松尾安治扱い)
〇出演○
喜多きなこ
白川義之助
ちあき
千代
久松凌空
松尾安治
宮地結菜
(以上、劇団てあとろ50’劇団員)
○スタッフ○
【主宰・脚本・演出】小松千紘*
【演出助手】鶴間冷*,茉井梨紗*,みやたのた*,里上もえの*
【稽古場補佐】豊泉花*
【舞台監督】真島夢叶*
【舞台監督補佐】あめゆきみ(劇団森/劇団ユニット4:36),伊藤美雪香(しらすの夕立ち),シロキもとや(劇団森/演劇ユニット4:36),松尾安治*,ミシェル
【舞台美術】鶴間冷*
【舞台美術補佐】あめゆきみ(劇団森/劇団ユニット4:36), 大澤萌,喜多きなこ*,古都珠こう(劇団森),阪中麻衣*,夛賀リンゴ(劇団森),千代*,橋本海音*
【音響】楢崎陽大*
【音響補佐】勝見円*,ちあき*,里上もえの*
【照明】茉井梨紗*
【照明補佐】白川義之助*,宮地結菜*
【制作】まつまえみのり*
【制作補佐】豊泉花*,久松凌空*,藤咲穂香(劇団くるめるシアター),みやたのた*
【宣伝美術】まつまえみのり*
【宣伝美術補佐】宮地結菜*
【映像】里上もえの*
【映像補佐】喜多きなこ*
【振付】橋本海音*,宮地結菜*
【ゲネ写撮影】豊泉花*
(*=劇団てあとろ50’劇団員)
〇アーカイブ配信について〇
当公演は【有観客上演+アーカイブ配信】です。公演終了後5/26より、ご予約頂いた方のメールアドレス宛に視聴用URLをお送りします。
以上、松尾安治がお送りしました。長々とお付き合いいただきありがとうございました。
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